日本にほど近く気軽に行ける外国として不動の人気となっている、台湾。
クリスマスには、いつもと少し気分を変えて台湾で過ごしてみたいと思う人も多いですよね。
しかし国が変われば、クリスマスの雰囲気も変わります。
台湾でのクリスマスの過ごし方はどんな雰囲気なのか、ここで確認していきましょう!
このページの目次
台湾におけるクリスマスとは?
日本からのアクセスが非常に良い台湾ですが、クリスマスに対する価値観は日本と全く違います。
日本でのクリスマスは、どこへ行ってもクリスマスソングが鳴り響きイルミネーションがそこらじゅうで光る、1年で最も街中がキラキラとしている季節です。
それに対して台湾のクリスマスは、そこまで街をあげてのクリスマスムードがありません。
台湾の人も、クリスマスについてはあまり盛り上がらない傾向が強いのです。
クリスマスイブと当日は、「聖誕節快樂」と、Happy X’masを意味する声の掛け合いをすることはあります。
しかし、クリスマス用のケーキやチキンが店で売られている訳ではありません。
クリスマスであるという認識はありお祝いはするものの、そこまで盛り上がる必要はないという感覚なんですね。
台湾でのクリスマスの過ごし方
台湾には、多くのクリスチャンが住んでいます。
2500万人以上いるとされるクリスチャンにとって、クリスマスは当然大切なイベントですよね。
そんなクリスチャンたちは、クリスマスを家族で過ごしたり教会のミサに参加するなどしています。
そしてクリスチャン以外の人は、カラオケに行ったりゲーム感覚のプレゼント交換をすることが多くなっています。
日本の様に大切な人にプレゼントを贈り合う習慣こそないものの、プレゼント交換はとても盛んという特徴があるのです。
職場や友人同士などで、予算を決めてプレゼントを持ち寄って楽しみます。
若者の間では、どれだけひどいプレゼントを用意できるかと競い合うこともあるそうですよ。
台湾でのクリスマスは、大切な人との仲を深める日というよりは、みんなで楽しく過ごす日という認識が強いのです。
またクリスチャン以外の人は、カラオケでクリスマスを過ごすのが定番となっています。
クリスマス当日のカラオケは、予約を入れていないと入れないこともあるほどの人気です。
予約をしていても長時間待たされる事があるほど、クリスマスにはカラオケに行くものという認識となっているんですね。
台湾のカラオケは食事が充実しているところもあり、歌う事以外に食べる事も楽しむ人が多いのだそう。
そして恋人同士では、ちょっと良いディナーに出掛ける事が一般的です。
これは日本と似ていますが、日本の様に恋人にブランドもののプレゼントを用意したりする事は基本的にありません。
「ちょっとした記念日」という気分で、ディナーを楽しむカップルがほとんどなのです。
クリスチャンのクリスマスの過ごし方とは?
クリスマスの本家であるキリスト教では、クリスマスイブは教会のミサに参加します。
最近の日本では、クリスチャンでなくてもミサに参加できる教会が多くなっています。
しかし実際のクリスチャンでは、イブに「ミサだから」と仕事を休めないという事情もある様ですね。
宗派にもよりますが、イブのミサ参加は基本的に強制ではないとされています。
クリスマス本番となる25日は、家族で過ごすのがクリスチャンの過ごし方です。
イエス・キリストの生誕を祝い、お祈りを捧げてみんなで食卓を囲むのがクリスチャンのクリスマスなんですね。
クリスマス商戦はない?!
日本では、クリスマスと言えばプレゼントなどで大きなお金が動く時期です。
年末のボーナスが支給される時期にも重なるため、毎年クリスマス商戦は各企業が力を入れていますよね。
しかし台湾では、日本ほどのクリスマス商戦はありません。
クリスマスのケーキやチキンですら特別な販売をしていないため、クリスマスグッズもあまり売られていないのが現状です。
どうしてもクリスマスケーキが欲しい場合には、事前の予約が欠かせないとされているんですよ。
また日本では定番人気となっているサンタ衣装も、入手困難となっています。
そもそも台湾ではサンタのコスプレをする文化もないため、需要がないのかもしれませんね。
イベントやイルミネーションはある?
クリスマスをそこまで重要視していない台湾ですが、イルミネーションは各地で開催されます。
街中でクリスマスソングが流れるほど大々的に開催する訳ではありませんが、各地でアーティストのコンサートなどのイベントも行われます。
主要な駅前などでは、クリスマスツリーやプロジェクションマッピングが行われることもあるんですよ。
こうしたイルミネーションスポットは、クリスマスには大変な人気で多くの人が集まります。
クリスマスを祝う習慣はあまりない台湾の人ですが、楽しい事は大好きな事は日本と同じです。
家庭や恋人同士で愛を深める様な日ではないにしても、クリスマスはイベントやイルミネーションで盛り上がるんですね。
ただしイルミネーションなどの飾り付けは、クリスマスや正月が過ぎてもそのままということが多くなっています。
これは日本にはない、台湾ならではの「旧正月」が関係しているんですよ。
旧正月のために、イルミネーションをその時期まで残すというところもあるのです。
では旧正月とはどんなものか、見てみましょう。
台湾の旧正月ってどんなもの?
1月下旬~2月にあたる台湾において最も重要とされる行事が、旧正月です。
春節とも呼ばれ、日本でも爆買いが話題になったりしましたね。
旧正月は、台湾における正式なお正月となり1週間~10日程度の休みが取れる期間です。
そのため、イルミネーションなどもクリスマスより旧正月用だったりする訳なんです。
また旧正月直前はボーナスが支給となるケースが多く、旧正月は羽振りが良い人が多くなります。
逆にクリスマスの時期はボーナス支給前となるため、そこまでお金を使えない人が大半なんですね。
旧正月の過ごし方
日本での大晦日となる旧正月の前日は、大掃除をしたり爆竹などを鳴り響かせることもある日です。
日本では年越しそばを食べる習慣がありますが、台湾では地域によって餃子を食べるなどの習慣があります。
旧正月当日になると、年配者に長寿の言葉や家族や隣人、友人に挨拶をして回ります。
子供には赤い袋にいれたお年玉を渡す習慣があり、こうした過ごし方は日本のお正月と似た部分がありますね。
日本におけるおせちの様なものもあり、台湾の旧正月ではフカヒレなどの御馳走を家庭で食します。
旧正月の2日目は回娘家の日とされ、既婚者の女性が家族を連れて実家へ帰る日となっています。
そして3日目や4日目は、家族でゆっくりする日です。
5日目は仕事始めの日であり、初売りの日となります。
台湾での旧正月は、とてもめでたく重要な日です。
そのため日本でのお正月となる1月1日は、祝日ではあるものの特別感はありません。
さらにクリスマス後となる12月後半も、日本の様な年末らしい忙しさもないのです。
クリスマスの時期も、台湾の人の心はすでに旧正月に向いてしまっているのかもしれませんね。
クリスマス時期の台湾でおすすめのスポットを紹介!
クリスマス時期の台湾は、日本ほど寒くなく過ごしやすい気候である事が特徴です。
日本での寒いクリスマスに飽きたら、台湾で一味違うクリスマスを過ごすのも良いでしょう。
ここでは、クリスマス時期におすすめのスポットを紹介します。
台北101
台北のシンボルで高さは508mにもなる台北101は、建物そのものがクリスマスツリーとして演出されます。
クリスマスカラーで輝く建物は様々な色に変わるので、普段の台北101とは違った表情を楽しむ事ができます。
展望台では、クリスマスイルミネーションで彩られた街が一望できるので大変おすすめですよ!
信義エリア
フランスのクリスマスマーケットをイメージしているのが、信義エリアです。
可愛くライトアップされたテントが立ち並び、まるでお祭りの様な楽しい雰囲気に包まれます。
台湾ではクリスマス商戦がないとされつつも、外国人も多くなるクリスマスにはこうしたマーケットにも活気が出るのです。
市政府駅
台北駅から1駅となる市政府駅までには、様々な飾り付けが施されます。
クリスマスツリーやメリーゴーランドのイルミネーション、光のトンネルなどが設置され、多くの人が集まるんですよ。
フォトスポットとしても有名で、多くの人が写真を楽しむ場所でもあります。
新政府ビル
新政府ビルには、巨大なプロジェクションマッピングが投影されます。
その迫力は、見る者を圧倒する事間違いありません。
またビル前の広場全体がスクリーンとなり、360度の迫力ある映像が楽しめます。
板橋エリア
板橋エリアには、巨大なクリスマスツリーやツリータワー、光のオブジェなどが立ち並びます。
クリスマスと言えば板橋とされるほど、クリスマスの装飾では有名な場所なんですよ。
アーティストのライブも開催されるので、イルミネーションと共に音楽を楽しむ事もできます。
まとめ
クリスマスは、世界中どの国でも盛大に祝うものではありません。
日本では国をあげて祝うと言っても過言ではないほど、どこもかしこもクリスマスムードとなっていますよね。
しかし近場の外国である台湾では、クリスマスをそこまで重要視していないんです。
クリスマスを祝うという習慣こそあるものの、その過ごし方は日本とは大きな違いがありますよね。
クリスマス大好きな日本人にとっては、少し違和感があるかもしれません。
そんな台湾ですが、最近ではクリスマスにも力を入れてきている傾向があります。
イルミネーションについては、プロジェクションマッピングを取り入れるなどして大変豪華な飾り付けをしているところもあるんですよ。
アクセスが良く思い立ったらすぐにでも行ける台湾は、クリスマスに出かけるにもおすすめの場所と言えます。
おすすめスポットも参考に、日本とは違う雰囲気を謳歌してみてはいかがでしょうか?