だんだん本格的な寒さとなり、クリスマスが近付いてきた事を身に染みて実感する季節となりました。
そんなクリスマスの装飾でクリスマスツリーと並んで定番となっている、クリスマスリース。
その起源や意味を知っていますか?
これを知れば、クリスマス装飾をより楽しめる事間違いありません。
簡単に手作りするための方法も紹介していくので、ぜひオリジナルのクリスマスリースを作ってみて下さいね!
このページの目次
クリスマスリースの起源とは?
クリスマスリースは、大昔から愛されてきたものとされています。
その起源は、なんと古代ギリシャ時代だとされているんですよ。
原型となったのは、ギリシャ神話だったと考えられています。
大神であるゼウスの頭には、ナラの木の葉のリースが飾られているのです。
これを元に、さまざまなシーンでクリスマスリースは広まっていきました。
例えば穀物の豊作や健康に過ごすためのアイテムとして、常緑樹を使ったリースが作られていたとされています。
さらに詩人や勇者を称賛するためも冠も、月桂樹やオリーブのリースが使われていたのです。
他にも王様の冠や花嫁のアクセサリーなどとして歴史に残っているリースは、特別なシーンで活用されることがほとんどでした。
現代でクリスマスを祝うのはキリスト教の風習ですが、クリスマスリースはローマ皇帝がキリスト教を国教としたことでローマの風習であるリースがクリスマスにも活用されるようになったとされているんです。
実際にクリスマスリースが使われる様になったのは、16世紀のドイツとされています。
ルター教の牧師が提案した事がきっかけで、徐々に広まっていきました。
ただし、このとき牧師が使用したのは台車の車輪だったとされているんですよ。
これがだんだんと形を変え、今のクリスマスリースになったのです。
クリスマスリースをドアに飾る意味とは?
クリスマスリースは、玄関先に飾る場合が大変多くなっています。
ドアに飾るのは、ただ単におしゃれでという訳ではありません。
そこには、「魔除け」「豊作祈願」「新年の幸福祈願」といった願いが込められているんですよ。
そこで、これら3つの願いについて紹介します。
1.魔除け
クリスマスリースに使われる常緑樹は、1年中枯れる事がありません。
極寒となる冬場であっても、その葉は青く活き活きとしています。
葉には殺菌や抗菌作用があるとされていて、これが家族を災害や病気から守る由来となっているんですね。
さらに強い生命力の源とされている常緑樹を使用することで、悪から身を守るという意味合いもあります。
2.豊作祈願
クリスマスリースには、まつぼっくりやりんごなどが飾られることが多いですよね。
これは、豊作を祈願しているからに他なりません。
またりんごやぶどうのツルが使われる事も多く、これは収穫を象徴しているとされているんですよ。
中には麦の穂が使われる事もあり、次年の豊作にかける強い思いが分かります。
3.新年の幸福祈願
クリスマスリースに限らず、リースには新年の幸福祈願という意味があります。
また、「始めも終わりもない永遠の神の愛」という意味も込められています。
来年も神様からの愛を受けられます様に、来年も幸福でいられます様にと願うには、リースが最適と言えるんですね。
クリスマスシーズンは年末が近い事もあり、新年の幸福祈願としてもベストタイミングと言えるのです。
ドアに飾ることの意味
では、なぜクリスマスリースは玄関などのドアに飾るのでしょうか。
それは、「魔除け」の効果を高めるためです。
家族を守るためには、家の入口である玄関の守りを固めなければなりません。
クリスマスリースの魔除けパワーを最大に発揮させるためには、玄関に飾って家族全員をしっかり守る事が大切と言えるのです。
こうした理由で、クリスマスリースはドアに飾る様になっているんですね。
クリスマスリースに込められた様々な願い
他にも、クリスマスリースには様々な願いが込められています。
例えばクリスマスリースの丸い形は、始めも終わりもない永遠の髪の愛という意味や輪廻転生、四季の循環などを表すとされています。
よく使われるリボンやベルには魔除け、赤いヒイラギの実はキリストの血や太陽の炎を象徴していてキリストへの敬意や太陽の恵みへの祈願の意味があります。
また、色にも願いや意味が込められているんですよ。
赤は神の愛、城は純潔、緑は永遠の命、金は希望などといった意味があるんです。
クリスマスリースには、人々の願いがたくさん詰まっているんですね。
クリスマスリースを飾る期間は?
一般的にクリスマスリースは、クリスマス当日から数えて4週間前となる11月30日に一番近い日曜日に飾り付けるものとされています。
つまり11月30日が金曜日ならば12月2日の日曜日、11月30日が火曜日ならば11月28日の日曜日となるんです。
日本では12月になるとクリスマスを強く意識する様になるので、このタイミングがベストと言えそうですね。
では、いつまで飾っておくものなのでしょうか。
日本では12月25日のクリスマス当日を過ぎると、一気にお正月モードに入る傾向にあります。
そのため、12月26日には多くの家からクリスマスリースが消えている事でしょう。
しかしクリスマスリースには、新年の幸福祈願の意味も込められています。
新年を迎える前のタイミングで外してしまっては、その意味も薄れてしまうと言えるんですね。
正式には、クリスマスリースは翌年の1月6日まで飾るものとされています。
キリスト教においては、この1月6日には大切な意味があります。
「出現」という意味となる「エピファニー」と呼ばれる日で、イエス・キリストが誕生した日とされているんです。
そこで12月25日から1月6日までの期間は、降誕節と呼ばれて祝われる事になっています。
こうした背景もあり、クリスマスリースは1月6日まで飾るのが正式と言えるんですね。
ただしこれは決まりではないので、各家庭の状況などによってベストなタイミングで飾っていけると良さそうです。
こんなにある!素敵なクリスマスリースを紹介!
では、実際にインスタグラムで紹介されているクリスマスリースをいくつかご紹介しましょう!
白さが際立って、とっても冬らしく素敵なクリスマスリースですね!
こちらはお花がメインでとっても可愛らしく、温かい印象ですね!
リボンがアクセントになっていて、大人っぽく可愛いリースですね!
クリスマスリースを簡単に手作りする方法とは?
クリスマスリースは、自分で手作りしても素敵ですよね。
クリスマスに向けて、自分だけのオリジナルリースを作ってみましょう!
とても簡単にできるので、挑戦してみてくださいね!
材料
- リース(ベースとなるもので、売られているものでOK)
- 木の葉
- 木の実
- 木の枝やツル
- お花など好みの飾り
- リボン
- 赤いフェルト
- ワイヤー
作り方
まず最初に、ベースとなるリースの裏にワイヤーでフックを付けましょう。
これで、リースを壁に飾る事ができる様になります。
ワイヤーを取り付けたら、リースの土台作りです。
ベースとなるリースに木の枝やツルをまきつけて、好みの形に仕上げていきます。
ツルは太い方から巻き始めると、綺麗な形にまとめる事ができますよ。
木の枝やツルは、身近な植物のものを使っても良いでしょう。
柔らかい素材ならば、そのまま使う事ができます。
もし固くてまけないという場合には、ぬるま湯に浸しておくと柔らかくする事ができます。
エアープランツなんかを利用しても、素敵な土台が出来上がります。
土台が出来たら、木の葉や木の実、お花など好みの飾りをリースに飾っていきましょう。
木の葉中心のデザインにするとナチュラルな印象に仕上がり、お花を多く飾ると華やかなリースになります。
クリスマスらしさを出すなら、ヒイラギの葉やモミの葉、ヒバや杉の葉を使っても良さそうですね。
リンゴなどの果実や木の実をアクセントとして飾ると、クリスマスらしさが出るのでおすすめですよ。
まつぼっくりなどを拾ってきて飾っても、とっても素敵です。
また赤いフェルトは小さくたたんでリボンを十字にかけてリボン結びをすることで、かわいいプレゼントの飾りにする事ができます。
こうした飾りは、ボンドやグルーガンなどを使ってリースに張り付けていきます。
全て100円ショップで揃える事も可能なので、家族みんなで楽しく作っていくのも良さそうですね!
まとめ
クリスマスリースはクリスマスの定番飾りですが、そこには長い歴史があります。
ただの飾りとしてだけではなく、家族を守るという役割を担っているクリスマスリース。
新年の幸福を願うという意味も含まれているので、ぜひ玄関に飾っていきたいものですよね。
クリスマスリースには様々な形があり、こうでなければならないというルールは基本的にありません。
丸いリースの形をベースにしていれば、自分好みで作り上げる事ができるのです。
そのため、手作りをするのもとても簡単です。
材料は、近くの公園を散歩しながら落ちている木の枝などを集めてきて作るのも良いでしょう。
100円ショップなどで材料を買ってきても、手軽で素敵なものが作れます。
こうして手作りしたクリスマスリースならば、思い入れも強くより素敵なクリスマスを演出してくれそうですね。
一年のうちで一番キラキラと輝くクリスマス、家での飾りも最高に素敵なものを作っていきましょう!