クリスマスと言えば、雪の中をサンタがトナカイに乗ってやってくる。
そんな光景が当たり前ですよね。
ですが、実は世界にはクリスマスを迎える12月は真夏だという国もたくさんあります。
真夏のクリスマスは、寒い時期のクリスマスとは全く楽しみ方や雰囲気が異なります。
ここでは、その代表格、オーストラリアのクリスマスの過ごし方について見ていきたいと思います。
このページの目次
オーストラリア、クリスマスの過ごし方
夏にクリスマスを迎える国々は世界中に意外とたくさんあります。
ハワイやグアムなどの常夏の国でも、温かいクリスマスを過ごします。
他にも一年中温かい東南アジアは、キリスト教ではありませんが、クリスマスはみんなで街へ出かける一大イベントだったりするようです。
南半球に位置する南米やアフリカは、イメージ以上にキリスト教を信仰している国が多く、盛大に夏のクリスマスを祝う国も多くあります。
今回は、そんな夏にクリスマスを迎える国の代表格であるオーストラリアに焦点を当ててみたいと思います。
イルミネーション
イルミネーションというと、寒い季節を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、オーストラリアでは12月のクリスマスの真夏の時期にイルミネーションを楽しみます。
オーストラリアでは家庭でクリスマスイルミネーションの飾りつけをする習慣があり、街中がイルミネーションでクリスマス一色になるそうです。
クリスマスプレゼント
日本ではプレゼントは基本的に手渡ししますよね。
オーストラリアでは、家に置かれた大きなクリスマスツリーの下に家族全員分のプレゼントを置くのが一般的なようです。
ツリーの下に置かれたプレゼントは、25日の朝にみんなで開ける習慣があり、みんなでそれを楽しみにしているそうです。
過ごし方は欧米と同じ
日本では恋人同士で過ごすイメージが強いクリスマスですが、オーストラリアもキリスト教を中心とした国というだけあって、クリスマスは家族と過ごします。
特にクリスマスは学校も夏休みに入り、仕事でも長期休暇を取る人も多いことから、家族でのんびりと過ごすことが多いそうです。
食べるものや着ているものは違っても、クリスマスの根底にあるものは同じということですね。
サンタクロースは何を着ている?
サンタクロースと言えば、全身赤と白のモコモコのスーツを着ているイメージですよね。
実は、それは、クリスマスが寒いということが前提なのです。
夏にクリスマスを迎えるオーストラリアのサンタクロースは何を着ているのでしょうか?
オーストラリアのサンタクロースは、日本や世界のサンタクロースのようにいつも同じ服を着ているわけではありません。
場合によって、冬の恰好をしていることもあれば、軽装をしていることもあるようです。
一般的には、よく見られる全身モコモコの赤と白のスーツの半そで半パンバージョンを着ていることが多いようです。
帽子と髭は、暑い時期とはいえ、冬にクリスマスを迎える国々と同じです。
ちなみに、そりを引いているのはトナカイではなくカンガルーだそうです。
カンガルーはオーストラリアにしか生息しない固有種なので、本当にオーストラリアならではのクリスマスと言えますね。
他にも、サンタクロースがサーフィン乗ってやってくることもあり、その場合は赤い海パン姿のサンタクロースを見ることもできます。
7月にもクリスマスがあるって本当?
オーストラリアのクリスマスは暑い夏の真っ盛りの時期にあります。
オーストラリアの人々はそんな他の国々とは違う真夏のクリスマスも楽しみますが、北半球のような寒いクリスマスに大きな憧れを抱いています。
そんな憧れから、1980年代ごろにChristmas in July(7月のクリスマス)というイベントが誕生しました。
このように、オーストラリアでは、7月にもクリスマスをお祝いします。
この7月のクリスマスは、12月のクリスマスに比べて宗教的な意味合いが薄いため、フォーマルではありません。
12月のクリスマスには家族と過ごす人が多いですが、7月には友人やみんなでパーティをして過ごすそうです。
7月のクリスマスには、本場のクリスマス同様にローストターキーを食べます。
またオーストラリアはイギリス連邦の国というだけあり、イギリスの習慣を引き継いでいます。
7月のクリスマスには、イギリスで食べる習慣のある温かいクリスマスプディングも食べるそうです。
海辺でバーベキューパーティ
オーストラリアのクリスマスと聞いて、灼熱の太陽の元、サーフィンをするサンタクロースを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?
クリスマスの時期には、オーストラリアの人々は海水浴やマリンスポーツなど、ビーチで楽しむ習慣があります。
ビーチで楽しむパーティこそ、オーストラリアのクリスマスと言ってもいいでしょう。
バーベキューパーティ
オーストラリアのクリスマスは、ターキーではなくシーフードがメインになります。
生ガキやエビを白ワインと一緒に楽しみます。
サンタがサーフィンしていることも
オーストラリアにはサーフィンを楽しめるビーチがたくさんあります。
クリスマス時期には、サンタクロースに扮してサーフィンを楽しんでいることもあり、波間から現れるサンタクロースが見られるかもしれません。
夜は様々なイベントが開催
オーストラリアのクリスマスには、多くの人がランチにバーベキューパーティを楽しみます。
そして夜には、様々なイベントが開催されています。
暑い夏は、昼間に出かけることも億劫になりますよね。
特に近年は地球温暖化の影響もあり、気温は年々上がり暑くなってきています。
暑い時期には、夕方涼しくなってからが出かける人が増えできます。
そのため、オーストラリアのクリスマスには、夜に各地で様々なイベント開催されています。
涼しくなった夜に、イルミネーションが灯った街は、他の国では味わえない独特の雰囲気です。
また、イルミネーションと花火を一緒に楽しめるのも、オーストラリアのクリスマスの魅力の一つです。
メルボルン
キャロルズ・バイ・キャンドルライト(Carols by Candlelight)
キャロルズ・バイ・キャンドルライトは、キャンドルのライトに包まれ田中で、クリスマスキャロルをみんなで歌う人気のチャリティーイベントです。
収益金はヴィジョン・オーストラリアを通じて、盲目の子どもたちをサポートする団体に寄付されます。
ブールバード・ライト(Boulevard Lights)
クリスマス期間に行われているメルボルン郊外のアイバンボー地区に住んでいる住人によるクリスマスイルミネーションです。
オーストラリアでは家々でイルミネーションを飾り付けるのが習慣になっていますが、アイバンボー地区は古くから各家のデコレーションが有名な地区です。
ブールバード・ライトはこの地区で、1950年代から続く歴史のあるイベントです。
ブリスベン
クリスマス・パレード(Christmas Parade presented by David Jones)
クリスマス・パレードは、クイーンストリートを中心に、夜間に行われる伝統的なファミリーイベントです。
クリスマス期間のおよそ10日間にわたって開催されます。
家族で楽しめるイベントとして、パフォーマーやダンサー、サンタクロース、トナカイによるパレードなど、楽しいさまざまなパフォーマンスが催されています。
サウス・バンク・クリスマス・ビレッジ(South Bank’s Christmas Village)
サウス・バンク・クリスマス・ビレッジは、サウス・バンクのパークランズでクリスマス期間に開催されるギフトマーケットです。
午後3時ごろから開催されます。
期間中には会場のどこかで、サンタクロースが出没するそうです。
それを楽しみに会場を訪れる子供たちも多いようです。
ゴールドコースト
サーファーズ・パラダイス・キャロル・オン・ザ・ビーチ(Surfers Paradise Carols on the Beach)
毎年恒例となっているmサーファーズパラダイスのビーチで開催されるゴールドコースト最大のクリスマスキャロルのイベントです。
地元ミュージシャンやダンサーによるパフォーマンスが行われます。
クライマックスには、ライトアップと盛大な花火大会が催され、オーストラリアの真夏の空を彩ります。
クリスマス・イン・サーファーズ・パラダイス(Christmas in Surfers Paradise)
クリスマス・イン・サーファーズ・パラダイスはオーストラリアらしい真夏のクリスマスを体験できできるイベントです。
カンガルーが描かれたサーフボード型のそりに乗ったサンタクロースと一緒に記念撮影をすることができます。
イベントが開催される通り全体がクリスマスモードに装飾されており、歩くだけでクリスマスの雰囲気を堪能することができます。
26日はショッピングを楽しもう
日本のクリスマスは、恋人同士でロマンチックにデートを楽しむというイメージが強いですよね。
オーストラリアのクリスマスは欧米の国々同様に、家族で過ごす習慣があります。
オーストラリアで12月は夏休みに当たるので、学校や仕事も超休暇になることが多く、家族でのんびり過ごすことが多いようです。
特に25日は多くのお店が閉まっているため、前日までに準備をして家族でバーベキューパーティを楽しみます。
そして26日はおおくの人が待ち望んでいるイベント、ボクシング・デーです。
この日は多くのデパートやショッピングセンターでバーゲンセールが開催されます。
これは1年で最も大きなバーゲンセールで、日本でいうとお正月の初売りに当たります。
多くのお店で長蛇の列ができている様子が見られるのは、この日ならではの光景です。
たくさんの商品がかなりお得な値段で売り出されるので、この日のために貯金をする人も多いそうです。
まとめ
いかがでしたか?
クリスマスと言えば、寒さに震えるロマンチックなホワイトクリスマスを思い浮かべる人が多いと思いますが、オーストラリアは真夏のクリスマスなんですね。
12月はお正月休みにかけて海外旅行を検討している人も多いのではないでしょうか?
そんな人は、オーストラリアも候補に加えてみてはいかがでしょうか?
寒い日本から抜け出し、真夏のビーチで味わうクリスマスは、今までに経験したことのない素敵な思い出になること間違いなしです。