クリスマスは本来はイエス・キリストの誕生を祝うものでした。
しかし、現代の日本においては、キリスト教と無縁の家庭でもクリスマスを祝います。
12月24日のクリスマス・イヴから祝われるクリスマスは、年始年末を控えた寒い時期に私たちの心に温かな明かりを灯してくれますよね。
家族で祝う場合はクリスマスソングを流し、キッチンからはチキンの香ばしい香りが漂い、クリスマスツリーの下にはきらびやかにラッピングされたプレゼントが!
また恋人とクリスマスを祝うことも多いでしょう。
雪がちらつく街で、恋人と待ち合わせをするのはイルミネーションが輝く公園でしょうか。
時間をかけて選んだプレゼントを大切な人に渡し、美味しい料理と共に胸の中にある幸福を祝う日、それがクリスマスです。
しかし、クリスマスの祝い方は全世界共通ではありません。
日本では当たり前と思われていた習慣が他国では異質なものである場合もあるのです。
今回はアメリカのクリスマスプレゼント事情を中心に、アメリカと日本のクリスマスの祝い方の違いに迫ります。
キリスト教が広く信仰されているアメリカにおいて、クリスマスとはどのようなものなのでしょうか。
このページの目次
実はシンプルな日本のクリスマス事情
日本では1年のうちで最も華やかな日であるということのできるクリスマスですが、今一度日本のクリスマスの流れをおさらいしてみましょう。
整理してみると日本のクリスマスは意外とシンプルだと感じるかもしれませんよ。
10月31日にハロウィンが終わり、せわしなく11月を過ごし、11月に入った頃から街にイルミネーションが灯りはじめます。
デパートはクリスマスの飾りつけがなされ、街にクリスマスソングがあふれます。
私たちは今年のクリスマスプレゼントをどうしようかと考えながら華やかな12月を過ごします。
12月に入った頃から各家庭ではクリスマスツリーが飾られます。
そして、12月24日の夜には家族、友人もしくは恋人とクリスマス・イヴを祝います。
つづく12月25日もやはりクリスマスを祝いますね。
どちらの日にクリスマス料理を食べるかは家庭によりけりですが、多くの家庭ではチキンを食べます。
そして、食事の後にはクリスマスケーキを食べますよね。
恋人はクリスマスプレゼントを交換し、25日の朝、子供たちの枕元にはサンタクロースからのプレゼントが置いてあります。
こうして日本におけるクリスマスは穏やかに過ぎていくのです。
いかがでしょう?クリスマスの光景が頭に浮かびましたか?
こうして整理してみると、実は日本におけるクリスマスはアメリカと比べとてもシンプルなんです。
特にプレゼントは非常にシンプルです。
恋人や家族はプレゼント交換、子供の枕元にはサンタクロースからのプレゼント、これだけですもの。
アメリカはクリスマスシーズンが長い!
アメリカは日本と比べ、クリスマスシーズンが長いです。
ハロウィンが終わり、11月頃からクリスマスシーズンが始まるのは日本と同じですが、アメリカではクリスマスツリーをはじめとした装飾は1月頭まで飾られています。
キリストの降誕日当日だけをお祝いするのではなく、降誕後もお祝いムードが続くのですね。
またアメリカでは年明けに向けて様々なカウントダウンイベントが開催されます。
例えばニューヨークのタイムズスクエアで開催されるイベントは毎年100万人以上が集まります。
しかし、アメリカではカウントダウンイベントの後に特別なイベントはありません。
日本でいうお正月のような概念がないのです。
そのため、クリスマスシーズンは年が明けても続くのです。
アメリカでのクリスマスまでの準備とは
クリスマスシーズンに入ったアメリカの街では、いたるところでツリー用のモミの木の市場が開かれます。
人々はモミの木の大きさ、葉のつき具合、全体の色合い等を吟味し、今年のクリスマスツリーを購入します。
そして、それを持ち帰り、飾り付けて自宅用のクリスマスツリーを作るのです。
家族でモミの木を選んでツリーを作るなんてとても憧れますね。さぞ素敵な光景でしょう。
大切な貴方にクリスマスカードを
さて、クリスマスツリーを一通り作った人々は、次は大切な人にクリスマスカードを送ります。
アメリカにおけるクリスマスカードは日本における年賀状のような役割を持ちます。
また、届いたカードはツリーの飾りとなることも多いです。
アメリカでは、今年もお世話になりましたという気持ちをクリスマスカードと共に大切な人に届けるのですね。
いざ12月24日に備える!
12月に入るとアメリカの街は本格的に大騒ぎ。
デパートにはサンタクロースが現れます。もちろん本物のサンタクロースですよ。
サンタは子供を膝に抱いて、欲しいプレゼントを聞きます。
日本においては、サンタクロースは子供が欲しいクリスマスプレゼントをなぜか知っています。
しかし、アメリカにおいては、子供がきちんとサンタクロースに欲しいプレゼントを伝えるのです。
サンタクロースから子供の欲しいプレゼントを買うことを依頼された両親も大騒ぎ。
こうしてアメリカでは、来るべき12月24日まで街も人もクリスマス一色に染まります。
クリスマス当日は何をする?
ついに12月24日がやってきました!
アメリカでは12月24日から12月25日の夜にかけて、家族・親戚・近所の友人が集まって盛大にパーティーをします。
これはまさにクリスマスパーティーというべき豪華で大盛り上がりのものなんです!
ちなみに、アメリカではクリスマスに恋人と2人で過ごすことは稀です。クリスマスは家族と過ごす日なんです。
24日は大人も子供も様々な人からプレゼントをもらいます。
1人あたり平均で3~4個ほどプレゼントをもらうのですから驚きです。
そして、それらのプレゼントはツリーの根元に置かれ、25日の朝に包装紙をびりびりと破って開けます。
包装紙を盛大に破るのは、プレゼントが待ちきれないという気持ちの表れなんです。
そして、クリスマスパーティーは12月25日の夜まで続きます。
アメリカでは24日と25日をそれほど区切ることなく、1つの時間としてクリスマスを祝います。
アメリカではケーキを食べない
日本ではクリスマスにケーキは欠かせません。
しかし、アメリカではクリスマスだからといって特にケーキを食べることはありません。
その代わり、手作りのクッキーを食べます。
またアメリカにはこれといったクリスマス料理はありません。
ただし、多くの家庭では七面鳥、牛肉、羊肉の肉料理が食べられているそうです。
アメリカではチキンはあまり食べられないのですね。
このようにして、アメリカのクリスマスは余韻を残しながら1月頭まで祝われます。
さいごに
以上のように、アメリカのクリスマスに対する意気込みにはすごいものがあります。
全体の構成をみると、アメリカのクリスマスも日本のクリスマスも似ている部分がありますが、アメリカでは一つひとつのイベントが本格的です。
特に本物のモミの木を使用してクリスマスツリーを作る点と、1人あたり3~4個のプレゼントをもらう点はすごいですね!
さすが本場のクリスマスはスケールが大きいです。
また、アメリカではクリスマスに恋人と過ごす習慣はあまりないようです。
クリスマスは家族、親戚、近所の友人と大勢で盛り上がる日なのですね。
日本のロマンチックなクリスマスももちろん素敵ですが、アメリカの豪華で盛大なクリスマスも素敵です。
是非とも一度はアメリカのクリスマスを体験してみたいものです。
今年は趣向を変えてアメリカ式のクリスマスを演出するのも面白いかもしれません。
特に子供や恋人に対して、3~4個のプレゼントを用意するのは名案ではないでしょうか。
相手を驚かせることができますし、きっと喜んでもらえるはずです。
さあ皆さん!今年も素敵なクリスマスが始まりますよ!